序章:偶然が偶然を呼ぶ
男:「ごめんね、こんな時間に。今電話してても大丈夫?」
※こんな時間:朝1時くらい
女:「あぁ、別にいいよ。ちょっと聞いてほしいこともあったし。どうしたの?突然。久しぶりだねw」
男:「うぅん、うちの友達がさ、こんな時間にサイゼリアに行こうって誘ってきて。」
女:「うん。」
男:「ミラノ風ドリアとジュースバー奢るって言うから着いてきたんだけど。
いざ来たらうちをほったらかして女の子に電話しだしたのでね。
暇だったからうちも女に電話した。」
女:「誰でもよかったのね・・・。ってのは冗談(・w・ でもタイミングよかったわ。」
男:「ん?」
女:「この前彼氏と別れたんだよね。」
序章
~完~
第一章:偶然が幸運を呼ぶ
男:「マジで!?なんでよ?あんだけ仲良かったじゃんか。」
女:「うん、当時、彼が勤めていた会社をやめて再就職してたときに一度離れようって話になってさ。」
男:「うん。」
女:「色々あったけどそこから自然消滅w 付き合いって難しいねぇ(・w・」
男:「ちょっと待ってて。ミラノ風ドリアどころじゃねぇや。帰って速攻でかけなおすから起きててね。」
女:「うん。じゃ、後でね。」ガチャ ツーツーツー
男:「ふうー。おし、友帰るよ。今すぐ!さぁ!!早く!!!」
友:「!?!?」
いきなりの帰宅宣言で
9杯目のメロンソーダを未練がましく捨てる友人をほっておき、
夜空きらめく五月の星空を見上げて深く息を吐いた。
時は2009年05月31日 後半月足らずで20代が終わる。
そんな時期。私は10年ぶりにその人と会うことになる。
29歳会社員
民事再生を3年前に行い、女とお金に無縁な男。
惰性で仕事を続け、ただその日を楽しむだけに生きる。
後2週間足らずで誕生日を迎えて30歳になるこの男、10年前に告白した女性と接点を持つある種興奮を
覚えてこの後の人生を展開することになる。
男はサイゼリアを出た後、速攻で帰宅した。
夏も始まっており、汗がじんわりと出る。
部屋に入りパンツとシャツを脱ぎ捨てクーラーを付ける。
煙草に火をつけ、帰路に購入したおジャスミン茶を用意。
軽快なトークの準備を終えて、女に電話しようとする男。
そこで変な違和感を覚える。
何かが変だ。
確かに以前、男はその女に告白したことがある。
当時大学生時代の先輩、後輩の間柄だったのだ。
とてもかわいらしいその女は、
田舎から出てきて都会で荒んだ男の心を鷲づかみにするのに時間は掛からなかった。
告白の記憶は鮮明に残っているがそれも10年も前の話。それも振られてる。
そんな女と話をするのになんでこんなに緊張しているんだ。
無意識に喉がからからに渇いている事に気がつき、あわよくばお付き合いできればなと考えている自分に気がついた。
慎重に、慎重に。
絶対に獲物を逃さない獣のような感情になっている自分が嫌になり、落ち着く為に目の前のお茶を一気に飲み干した。
プルル・・プルル・・ガチャ
女:「もしもし?」
男:「あ、お疲れ様~。男です。」
女:「遅い!寝るとこだったじゃん。」
男:「ごめんごめん、頑張ったんだこれでも。んで、さっきの話の続き・・・」
その日は長く、そう、長く話をした。
翌日が仕事が休みだったおかげで深い話まですることが出来た。
男:「相変わらず女は変わってないな~。」
女:「そうかなぁ~」
そんなはずは無い。もうかれこれ10年は経った。10年、早いようで長い年月。
10歳の小学生が成人式を迎える、そんな時間の流れ。何もない事が可笑しい。
男は思う、女は大人になった。考え方も。行動も。それをいうのが何故か悔しかった。
女は男より1歳年上だ。人生経験もその分上手な筈である。
何時の間にか相談を受ける「友達」の立場から、自分の印象をよく見せ付ける為に大人びている振りを演出している事に気がついた。
男は昔の思い出を思い出していた。
気が強そうで以外に脆く、ずばずば物を言うが人一倍優しい言葉をかけることも出来る。
優しく、厳しく、凄くKYだがそれもかわいく思えるそんな思い出。
男は女に再度興味を持ち出した。
もとより興味が皆無の女性には連絡は取らない。よってこれは必然な気持ちなのだと男は自分に言い聞かせた。
そしてこの一言が男と女の間を縮める事になる。
男:「ねぇ、来週飲まない?」
続く
男:「ごめんね、こんな時間に。今電話してても大丈夫?」
※こんな時間:朝1時くらい
女:「あぁ、別にいいよ。ちょっと聞いてほしいこともあったし。どうしたの?突然。久しぶりだねw」
男:「うぅん、うちの友達がさ、こんな時間にサイゼリアに行こうって誘ってきて。」
女:「うん。」
男:「ミラノ風ドリアとジュースバー奢るって言うから着いてきたんだけど。
いざ来たらうちをほったらかして女の子に電話しだしたのでね。
暇だったからうちも女に電話した。」
女:「誰でもよかったのね・・・。ってのは冗談(・w・ でもタイミングよかったわ。」
男:「ん?」
女:「この前彼氏と別れたんだよね。」
序章
~完~
第一章:偶然が幸運を呼ぶ
男:「マジで!?なんでよ?あんだけ仲良かったじゃんか。」
女:「うん、当時、彼が勤めていた会社をやめて再就職してたときに一度離れようって話になってさ。」
男:「うん。」
女:「色々あったけどそこから自然消滅w 付き合いって難しいねぇ(・w・」
男:「ちょっと待ってて。ミラノ風ドリアどころじゃねぇや。帰って速攻でかけなおすから起きててね。」
女:「うん。じゃ、後でね。」ガチャ ツーツーツー
男:「ふうー。おし、友帰るよ。今すぐ!さぁ!!早く!!!」
友:「!?!?」
いきなりの帰宅宣言で
9杯目のメロンソーダを未練がましく捨てる友人をほっておき、
夜空きらめく五月の星空を見上げて深く息を吐いた。
時は2009年05月31日 後半月足らずで20代が終わる。
そんな時期。私は10年ぶりにその人と会うことになる。
29歳会社員
民事再生を3年前に行い、女とお金に無縁な男。
惰性で仕事を続け、ただその日を楽しむだけに生きる。
後2週間足らずで誕生日を迎えて30歳になるこの男、10年前に告白した女性と接点を持つある種興奮を
覚えてこの後の人生を展開することになる。
男はサイゼリアを出た後、速攻で帰宅した。
夏も始まっており、汗がじんわりと出る。
部屋に入りパンツとシャツを脱ぎ捨てクーラーを付ける。
煙草に火をつけ、帰路に購入したおジャスミン茶を用意。
軽快なトークの準備を終えて、女に電話しようとする男。
そこで変な違和感を覚える。
何かが変だ。
確かに以前、男はその女に告白したことがある。
当時大学生時代の先輩、後輩の間柄だったのだ。
とてもかわいらしいその女は、
田舎から出てきて都会で荒んだ男の心を鷲づかみにするのに時間は掛からなかった。
告白の記憶は鮮明に残っているがそれも10年も前の話。それも振られてる。
そんな女と話をするのになんでこんなに緊張しているんだ。
無意識に喉がからからに渇いている事に気がつき、あわよくばお付き合いできればなと考えている自分に気がついた。
慎重に、慎重に。
絶対に獲物を逃さない獣のような感情になっている自分が嫌になり、落ち着く為に目の前のお茶を一気に飲み干した。
プルル・・プルル・・ガチャ
女:「もしもし?」
男:「あ、お疲れ様~。男です。」
女:「遅い!寝るとこだったじゃん。」
男:「ごめんごめん、頑張ったんだこれでも。んで、さっきの話の続き・・・」
その日は長く、そう、長く話をした。
翌日が仕事が休みだったおかげで深い話まですることが出来た。
男:「相変わらず女は変わってないな~。」
女:「そうかなぁ~」
そんなはずは無い。もうかれこれ10年は経った。10年、早いようで長い年月。
10歳の小学生が成人式を迎える、そんな時間の流れ。何もない事が可笑しい。
男は思う、女は大人になった。考え方も。行動も。それをいうのが何故か悔しかった。
女は男より1歳年上だ。人生経験もその分上手な筈である。
何時の間にか相談を受ける「友達」の立場から、自分の印象をよく見せ付ける為に大人びている振りを演出している事に気がついた。
男は昔の思い出を思い出していた。
気が強そうで以外に脆く、ずばずば物を言うが人一倍優しい言葉をかけることも出来る。
優しく、厳しく、凄くKYだがそれもかわいく思えるそんな思い出。
男は女に再度興味を持ち出した。
もとより興味が皆無の女性には連絡は取らない。よってこれは必然な気持ちなのだと男は自分に言い聞かせた。
そしてこの一言が男と女の間を縮める事になる。
続く
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by bigdady_orz
| 2010-08-31 12:20
| 腐敗日記